- HYPEの高騰理由:年初来+101%でBTC/ETH/SOLをアウトパフォーム。a16z系Whaleの大規模積み上げ・Bitwise現物ETFへの機関資金流入・RWA/株式perps拡大が牽引
- HYPEの将来性・注目理由:バイバック(収益約97%充当)・HIP-3バーン(約3,750万HYPE焼却)・機関投資家参入・ETF関連動きの複合要因
- ハイパーリキッドの強み:累計取引量4兆ドル超・TVL56億ドル超・CEX水準の処理速度・外部VC不要の運営・HyperEVMエコシステム拡大
- HYPEの買い方:国内取引所→ウォレット→ハイパーリキッドの3ステップ。MetaMask・Phantomスワップ経由ルートも解説
- 購入・保有の注意点:Whale売却リスク・アンロックリスク・ステーキング拘束を解説
読了時間の目安:約12分
2023年から2026年にかけて、分散型取引所「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」は急速な成長を遂げました。2026年5月時点で永久先物などの累計取引量は4兆ドル超に達し、TVL(預かり資産総額)も56億ドルを突破しています。
独自の暗号資産(仮想通貨)であるHYPEは2026年5月25日時点で61〜62ドル前後まで上昇し、過去最高値62.50ドルを更新しました。年初来パフォーマンスは+101%超と、BTC・ETH・SOLが二桁のマイナス成長となる中で圧倒的なアウトパフォームを記録しています。
高騰の背景には、a16z関連ウォレットによる累計9,000万ドル超の大規模積み上げ、Bitwise現物ETFへの機関投資家資金流入、RWA・株式・商品perpsへの対応拡大、そして取引手数料収益の約97%を活用したHYPEの自動買い戻し(バイバック)などの複合的な要素があります。
ハイパーリキッドは外部VCに依存せず、手数料収益の約97%をHYPEのバイバックに回す設計が際立っています。累計取引量4兆ドル超・TVL56億ドルという実績はDEXとして異例のスケールです。年初来+101%のパフォーマンスは、プロトコルの実需成長を反映したものと見ています。機関投資家のETF申請が複数出てきたことで、今後の資金流入経路の多様化も期待されます。
HYPEとは?
HYPEは、ハイパーリキッド(ハイリキ)が発行する暗号資産(仮想通貨)であり、その価値は同取引所の成長と密接に連動しています。HYPEの主な用途は、ガバナンス投票やステーキングに加え、取引所の収益構造にも組み込まれています。
永久先物取引を中核とし、現物取引・RWA・株式・商品perpsにも対応する高性能DEX(分散型取引所)です。独自開発されたネイティブチェーン型マッチングエンジンによって、超低遅延かつ高い流動性を実現。オラクルに依存しない清算方式を採用し、価格の効率性と板の厚み(取引深度)を両立させています。
取引手数料収益の約97%がHYPEの買い戻し(バイバック)・バーンに充てられる設計となっており、DEXの利用が増えるほど収益が高まり、ステーキング参加者に還元される仕組みとなっています。
仮想通貨HYPEの基本情報
| 項目 | データ |
|---|---|
| 通貨コード | HYPE |
| トークン公開日 | 2024年11月29日 |
| 発行チェーン | Hyperliquid L1 |
| 流通量 | 約3億枚前後* |
| 発行上限数 | 約10億枚 |
| 価格 | 約61〜62ドル(約9,500〜9,650円)* |
| 24h変動 | +19%前後* |
| 7d変動 | +46%前後* |
| 年初来(YTD) | +101%超* |
| 時価総額 | 約145億ドル / 市場10位前後* |
| 過去最高値(ATH) | 約62.50ドル(2026年5月更新) |
| TVL | 56億ドル超* |
HYPEが高騰している理由(2026年5月)
HYPEは2026年5月25日時点で前日比+19%、7日間で+46%、年初来では+101%超の上昇を記録しています。同期間にBTC・ETH・SOLが軒並み二桁のマイナス成長となった中で、HYPEだけが際立った強さを見せています。その背景にある主な要因を整理します。
a16z関連ウォレットによる大規模積み上げ
著名VCであるa16zに関連するとされるウォレットが、4月以降に数百万〜数千万ドル規模で継続的にHYPEを購入。累計保有額は9,000万ドル超に達し、上位ホルダーに名を連ねています。複数の大口がTWAP(時間分散買い)で数万〜数十万HYPEを積み上げており、上昇局面での追従買いも確認されています。BitMEX共同創業者のArthur Hayes氏など著名投資家も以前から保有を継続しています。
プラットフォームの記録的な成長
HYPEの価格を支える根幹は、ハイパーリキッドプラットフォーム自体の実需の拡大です。
- TVL56億ドル超:HyperEVMへの資金流入が継続拡大
- 24時間取引量11億ドル超:高騰局面でも流動性を維持
- パーペチュアルDEXシェア首位:オンチェーンのperp取引量・手数料シェアで断トツの存在感
- RWA・株式・商品perps拡大:S&P500連動やSpaceX関連など、伝統資産へのアクセス手段としての需要が拡大
- OI(未決済建玉)記録更新:取引参加者の増加を示す指標が過去最高水準を更新
SEC規制の追い風観測
米証券取引委員会(SEC)によるDeFi・DEXへのイノベーション免除に関する観測が広がっており、規制面での不透明感が後退していることもセンチメント改善に寄与しています。規制の明確化が進めば、機関投資家の参入障壁がさらに低下する可能性があります。
Bitwise HYPE現物ETFへの機関投資家資金流入
BitwiseによるHYPE現物ETF申請後、機関投資家からの資金が本格的に流入。申請承認後の初動で数千万ドルの流入が確認され、価格を強力に押し上げています。これにより伝統金融からの新規資金がHYPE市場に直接入るルートが確立され、今後の上場効果が期待されています。
HYPE上昇を支える3つの構造要因
短期の高騰を支える実需の背景には、より中長期的な構造的上昇要因があります。HYPEは取引手数料収益によるバイバック・HIP-3によるバーン、BitwiseらによるETF申請・機関参入、そしてステーキングインセンティブという三本柱で上昇圧力が形成されています。
① 手数料収益によるバイバック+HIP-3バーン
出典:DefiLlama
ハイパーリキッドでは取引手数料収益の約97%がプロトコル収益として蓄積され、累計手数料収益は10億ドルを超えています。その大部分をHYPEの買い戻し・バーンに自動充当する設計となっています。公式ホワイトペーパーによると、この買い戻しはプロトコル内の「アシスタンスファンド」を通じて実行されます。
この仕組みにより、取引量が増えるほど自動的にHYPEの買い圧力が高まる「フライホイール型トークンモデル」が成立。市場に流通するHYPEの供給量が構造的に抑制されます。
HIP-3によるコミュニティバーン(約3,750万HYPE)
さらに大きな供給削減要因として、HIP-3(Hyperliquid Improvement Proposal 3)の可決があります。このガバナンス提案では、コミュニティトレジャリーから約3,750万HYPEをバーン(永久焼却)することが決定されました。総供給量の約3.75%に相当するこの大規模バーンは、構造的なデフレ効果を大幅に強化するものです。
記録的なバイバック規模
DeFiトップクラスのAaveが月400万ドル規模、SolanaのDEX「Jupiter」が月1,000万ドル前後であるのに対し、HYPEのバイバック規模はこれらを大きく上回る水準が続いています。バイバック(買い戻し)とバーン(焼却)の2設計が組み合わさることで、流通量を構造的に抑え続けています。
② ETF申請・企業・機関投資家の参入
Bitwiseによる現物ETF正式申請
大手暗号資産運用会社Bitwiseは2025年9月25日、HYPEトークンを対象とした現物ETFを正式申請しました。伝統金融市場の投資家のポートフォリオにHYPEが組み込まれる可能性を大きく高めるもので、機関資金の流入期待が高まっています。
VanEckのステーキングETF申請計画
大手資産運用会社VanEck(ヴァンエック)も、HYPEの現物ステーキング対応ETFの申請計画が報じられています。ステーキング収益を含む商品設計は、ビットコインETFとは異なる付加価値を提供するものとして注目されています。
Grayscaleの検討対象資産リスト入り
米大手暗号資産運用会社Grayscale(グレースケール)は、HYPEを「検討対象資産(Assets Under Consideration)」のリストに加えています。BNB・Aptos・Arbitrumといった主要銘柄と並んで検討対象となっており、機関投資家向け信託商品への採用可能性を示しています。
上場企業によるHYPEトークンの取得
HYPEトークンは、企業・機関の財務戦略の一部として組み込まれる動きも出ています。
- Hyperliquid Strategies(Sonnet Bio × Rorschach I LLC 合併事業体) 最大1,260万HYPE(総供給量の約1.26%)を取得予定。ハイリキ中心の財務戦略を掲げて設立。
- Hyperion DeFi(旧Eyenovia) 100万HYPEを取得。ネットワークバリデーターとしても参加。
- Tony G Holdings 約43.8万ドル分のHYPEを取得。発表後に株価が急騰。
- Lion Group Holdings 最大6億ドルをHYPE・SOL・SUIなどの仮想通貨準備金として割り当て予定。
③ ステーキング機能
HYPEトークンの相当量がステーキングされており、将来的なコミュニティ報酬やエアドロップを見据えた戦略的な動きが背景にあると考えられます。
出典:Hyperliquid
2025年1月にはNFTプロジェクト「Azuki」が発行したAnimeトークンが、HYPEステーカーに対してエアドロップされました。こうした事例により、ステーキングが他プロジェクトからのインセンティブ獲得にもつながるという期待が高まっています。
また、HYPEをステーキングすることで、ハイパーリキッドでの取引手数料の5%〜最大40%のディスカウントを受けることができる特典が用意されています。ただし、ステーキング報酬の利率は参加者数の増加に応じて低下傾向にある点は留意が必要です。
ハイリキ参加に必要なETH(イーサリアム)の取得に
HYPEの買い方(3ステップ)
HYPEは、ハイパーリキッドの現物市場で売買が可能です。DEXのため、メタマスクなどのウォレットを接続して購入します。
以下の3点を用意してください。
- メタマスクなどのウォレット
- 決済・流動性提供用のステーブルコイン(5 USDC以上)
- デポジット時のガス代(手数料)用のETH
- アービトラムネットワークをウォレットに追加
- USDCをアービトラムチェーンに移動(Uniswapなどで調達可能)
- ハイパーリキッドへウォレット接続
- Depositボタンから入金実行
「Trade」ページにアクセスし、画面左上部の通貨ペアをクリック。「Spot」→HYPE/USDCを選択します。最小取引額は10ドルです。
「Market」→「Buy」を選択し、購入金額を「Size」に入力。「Place Order」をクリックします。
ウォレットのスワップ機能を使った購入ルート
国内取引所を経由せずに、すでに海外取引所や別チェーンに暗号資産を持っているユーザーは、ウォレット内蔵のスワップ機能を活用することで手順を短縮できます。
HYPEはEthereumやSolana上の標準トークンではなく、Hyperliquid独自L1のネイティブ資産です。そのため「MetaMaskのスワップ」でHYPEを直接買うことはできません。ウォレットのスワップ機能は「入金に必要なUSDC/ETHを素早く用意する」ステップで活用します。
MetaMask経由のルート(ETHまたはARB系資産から)
MetaMaskのArbitrumネットワークに切り替え、内蔵スワップ(Swap画面)でETHや他のトークンをArbitrum上のUSDCに換えます。スリッページに注意し、手数料を含めた最終額を確認してください。
Hyperliquid公式サイトでMetaMaskを接続し、ArbitrumのUSDCをそのままDepositします(ブリッジ操作は不要)。
前述のStep 3(Spot → HYPE/USDC → Place Order)と同じ手順で購入します。
Phantom(Solana)経由のルート
Phantom(Solanaネットワーク)のSwap画面でSOLやSolana上のトークンをSolana USDCに交換します。
Stargate・Allbridgeなどのクロスチェーンブリッジを使い、Solana上のUSDCをArbitrum上のUSDCに移動します。ブリッジ手数料と所要時間(数分〜十数分)を事前に確認してください。
Arbitrum USDCはMetaMaskで受け取り、前述の手順でHyperliquidへDepositしてHYPEを購入します。Phantomは現時点でHyperliquidへの直接接続に対応していないため、MetaMaskへの移動が必要です。
クロスチェーンブリッジの利用は追加のガス代・ブリッジ手数料が発生します。少額購入の場合はコスト比率が高くなるため、国内取引所でETH/USDCを購入してArbitrumに直接出金するルートのほうがシンプルです。
DEX型取引所、ハイパーリキッドとは?
HYPEトークンを支える分散型取引所「ハイパーリキッド」が多くのユーザーに支持される最大の理由は、「分散型取引所でありながら、スピードも使いやすさも中央集権型取引所(CEX)に匹敵する」という点にあります。
独自のL1チェーン上に作られたハイリキは、1秒未満でのブロック生成が可能な設計に加え、最大で毎秒10万件超の注文処理を可能にする高い処理性能を備えています。
出典:Hyperliquid
2026年5月時点での累計取引量は4兆ドルを突破、TVLも56億ドル超に拡大しています。24時間の取引量は高騰局面で11億ドルを超えており、DEXとしては異例の流動性を誇ります。
外部VCなしの運営体制
ハイパーリキッドは2022年に高頻度取引会社Chameleon Tradingの創業者であるJeff Yan氏によって立ち上げられました。特徴的なのは、外部VCからの資金調達を一切受けず、完全に自己資金のみで運営されている点です。これにより中央集権的なガバナンスを避けつつ、ユーザー主体のプロダクト設計を重視しており、信頼性と透明性の高さが支持されています。
ハイパーリキッドのエコシステム展開
Hyperliquidは優れた取引体験を提供するDEXであると同時に、独自チェーン上にエコシステムを拡大し続ける「成長するインフラ」でもあります。
2025年2月には独自L1チェーンの「HyperEVM」がメインネットで稼働を開始。これにより取引所機能に加え、他のDeFiプロトコルやアプリケーションがハイパーリキッドチェーン上で稼働できるようになり、単なるDEXから包括的なL1プラットフォームへと進化しています。2026年5月時点でTVLは56億ドルを超え、RWA・株式・商品先物へのアクセス手段としても存在感を高めています。
出典:DefiLlama
50以上のDeFiプロジェクトがHyperEVMに参入し、「取引所」としても「チェーン」としても、エコシステムの広がりが加速しています。
HYPEを購入・保有する上でのリスクと注意点
① Whale(大口)売却リスク
Whaleによる大規模買いがHYPEの高騰を牽引する一方、大口のアンステーク・売却が発生した際は短期的な急落要因となります。過去には100億円規模のアンステーク事例も報告されており、上昇局面でのショートスクイーズが発生しやすい構造でもあります。Lookonchainなどのオンチェーンデータで大口動向を定期確認することを推奨します。
② 今後のアンロック(供給増加)の影響
出典:tokenomist
HYPEは総発行上限10億枚のうち流通量が増加傾向にあります。今後の段階的なアンロックが価格を圧迫する可能性があります。なお実際のclaim額は予定より抑えられるケースもあり、アンロックスケジュールが不明確な割り当てもあるため注意が必要です。
③ ステーキングの注意点
HYPEをステーキングすると即時売却ができなくなる7日間のアンステーク期間が発生するため、急落局面での対応が難しくなります。また、ステーキング報酬の利率は参加者数の増加とともに低下する傾向があります。
④ 競合エコシステムの発展
分散型取引所の領域に挑戦するプロジェクトは他にも複数存在しており、今後競争が激化することでユーザーや流動性が分散し、取引量やTVLが伸び悩む可能性があります。
関連ガイド
まとめ|HYPEへの投資はセキュリティ対策も忘れずに
HYPEは年初来+101%でBTC/ETH/SOLを大幅アウトパフォームし、ATH62.50ドルを更新しました。a16z関連Whaleの大規模積み上げ・Bitwise現物ETFへの機関投資家資金流入・RWA/株式perps拡大・HIP-3バーン(約3,750万HYPE)・バイバック(収益約97%充当)という複合的な構造が上昇を支えています。
- シードフレーズはオフラインで安全に保管する
- 資産額が大きい場合はLedgerなどのハードウェアウォレットを活用
- ウォレット接続は信頼できるサイトのみ、資産の分散管理も有効
- 大口の動向はLookonchainなどオンチェーンデータで定期確認する
- DeFiプロトコル利用時は、監査状況やTVLなどを事前にチェック



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