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バイナンスがユーザー保護にAI活用、15カ月間で計約1.7兆円の潜在的被害を阻止

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 保護ユーザー数は540万超、直近の26年1Qは約20億ドルを死守
  • 100超のAIモデルが稼働、詐欺実行コスト低下の脅威に対抗

ユーザー保護にAI活用

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)は11日、2025年1Q(1月〜3月)から2026年1Qまでの間にAI(人工知能)を活用して、詐欺による潜在的被害から合計で約105億ドル(約1.7兆円)を保護したと公表した。

この期間に保護したユーザーの数は540万超であるとも説明。AIを使った詐欺や不正流出が増加する中、バイナンスは対抗するためにAIの活用規模を拡大していると述べている。

今回の内容をバイナンスが説明したブログのタイトルは「AI対AI:詐欺が巧妙化する時代にバイナンスはどのようにユーザーを守っているか」。上述したような具体的な成果に加え、同社の取り組みについても説明している。

導入部分では、AIの発展によって詐欺を行う障壁が急速に下がっており、かつては専門技術が必要だったことがほぼ無料で大規模に実行できるようになったと指摘した。

スマートコントラクトについては、1つのコントラクトを悪用するコストが1.22ドルまで下がっているといった分析を引用。最近の攻撃はシステムだけでなく、人も標的にしているとも指摘している。

関連記事:バイナンス・フランスのトップを狙った住居侵入、3人が逮捕=報道

仮想通貨取引所バイナンスの仏部門のトップを務めるデヴィッド・プリンケイ氏の住居に、3人が侵入したことがわかった。実際にはプリンケイ氏が不在で接触することができず、すでに逮捕されている。

バイナンスの取り組みの成果としては他にも、2026年1Qだけで2,290万件の詐欺やフィッシングを未然に防ぎ、約19.8億ドル(約3,112億円)のユーザー資産を守ったとも説明した。

バイナンスの取り組み

バイナンスは、詐欺の障壁低下や巧妙化に対応するために、着実に防御力を強化していると説明している。2025年の終わりまでに、ユーザー保護のために24を超える数のAIイニシアチブを実行し、100以上のモデルを稼働させたと述べた。

新たな脅威に対する防御策を強化する過程で、AIイニシアチブや稼働モデルの数は増え続けていると説明している。

今回は他にも、リスクを軽減するために「バイナンスAIプロ」というAIエージェントサービスを提供したり、ユーザー教育に注力したり、世界の当局と協力して資産の回収に取り組んだりもしていることを報告した。

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