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UAE政府系ファンドがIBIT保有を増加、ハーバード大は43%削減 機関投資家の仮想通貨ETF最新動向

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • UAEアブダビの政府系ファンド・ムバダラがIBIT保有を約1,472万株(約1,050億円)に拡大
  • ハーバード大は保有を43%削減、ダートマス大はソラナETFを新規取得

UAEアブダビ政府系ファンドらIBIT保有

機関投資家は2026年第1四半期(1~3月期)の株式保有状況の開示書類を米証券取引委員会(SEC)に提出した。政府系ファンド、大学、銀行などによる暗号資産(仮想通貨)ETFへの投資状況も示されている。

まず3月31日時点で、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビの政府系ファンドであるムバダラ投資公社は、ブラックロックのビットコイン(BTC)現物ETF「IBIT」の保有株数を、従来の約1,270万株から1,472万株まで増加させた。

記事執筆時現在の株価に基づくと、その価値は約6億6,000万ドル(約1,050億円)である。

また、ムバダラ傘下のアブダビ投資評議会(ADIC)は、IBITの保有株数を横ばいに維持している。3月31日時点でIBITを約822万株保有しており、現在の価値は約3億6,800万ドル(約585億円)だ。

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大学や銀行による仮想通貨ETF投資

大学の基金も、仮想通貨ETFへの投資状況を報告している。

ダートマス大学は、IBITの株式約20万株(約900万ドル、約14億円)を保有しており、前四半期から変わっていない。また、イーサリアム(ETH)ETFへも投資しているが、グレースケール・イーサリアム・ミニ・トラストからグレースケール・イーサリアム・ステーキングETFに移行している。保有数は約18万株で変わらない。

現物保管型から、ステーキングによる追加収益も得られる銘柄へと変更した格好だ。

ステーキングとは

特定の仮想通貨を保有することで、その通貨のブロックチェーンネットワークを管理することに貢献し、対価として報酬を得る仕組み。ステーキングは、PoS(Proof of Stake)のコンセンサスアルゴリズムを採用している通貨で行うことができる。

さらに、ビットワイズのソラナ(SOL)ステーキングETF約30万株(約370万ドル、約6億円)を新たに取得している。ビットコイン、イーサリアム以外にも関心を示していることになる。

ブラウン大学はIBITの保有数約21万株を維持し、エモリー大学は約4,000株のIBITを売却した一方、グレースケール・ビットコイン・ミニ・トラストへの投資を100万株強から約135万株に引き上げた。

米国の大学で最大のIBIT保有者はハーバード大学である。今回もIBITの保有数約300万株(約1億3,400万ドル、約213億円)を報告した。ただし、2025年末時点で保有していた535万株から43%削減した格好だ。

また、前四半期に取得していたブラックロックの現物イーサリアムETF(昨年末時点で約8,680万ドル、約138億円)のポジションも全て売却している。

昨年9月末時点では、IBITはハーバード大学が保有する米上場株式のポートフォリオの21%を占め、最大の保有銘柄だった。しかし今年に入ってからの大幅削減により、現在は台湾積体電路製造(TSMC)、アルファベット、マイクロソフト、SPDRゴールド・トラストの保有割合がIBITを上回っている。

その他、銀行関連では、カナダロイヤル銀行がIBITの直接保有株数を増やし、ヘッジ手段として同ETFのプットオプションとコールオプションの利用を拡大した。

バークレイズも、IBITの現物約446万株に加え、IBITのプットオプションとコールオプションのポジションを保有していることを明らかにしている。

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