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テザーの米国向けステーブルコインUSAT、4月末流通量が前月比約6.4倍に拡大

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 4月末のUSAT流通量は前月比約540%増の1.4億トークン
  • 準備金1.4億ドル、うち約9割を米国債リバースレポが占める

USAT流通が急拡大

テザーの米国向けステーブルコイン「USAT」の流通残高が、2026年4月30日時点で1億4,085万トークンに達したことが明らかになった。発行体のアンカレッジ・デジタル・バンクが5月27日に公表したアテステーションレポートで確認された数値で、3月時点の約2,200万トークンから前月比約540%増となった。

同レポートによると、準備金総額は1億4,117万8,400ドル。内訳は現金1,342万7,400ドルと、米国債を担保とするリバースレポ協定1億2,775万1,000ドルで構成される。流通残高に対する準備金の余剰は327,450ドルだった。

USATは米国の規制枠組みに準拠する目的で2026年1月に発行が開始された。アンカレッジ・デジタル・バンクはアメリカ通貨監督庁(OCC)が規制する連邦認可の仮想通貨専業銀行で、同行が発行するUSATはドルと1対1の比率で償還可能なトークンとして設計されている。準備金はFDIC保険付き口座またはSIPC保険付き証券口座の分別信託口座で保管される。

アンカレッジのステーブルコイン発行支援(SaaS)サービスには、ウエスタン・ユニオン、OSLグループ、ファルコン・ファイナンスも採用しており、同行は機関向けデジタルドル基盤の普及を進めている。

ジーニアス法対応を意識した設計

テザーCEOのパオロ・アルドイーノ氏は「4月のレポートは、米国の政策が市場の需要に追いつき始めたまさにそのタイミングで、規制対応のデジタルドル採用が加速していることを示している」と述べた。同氏はさらに、「ステーブルコインのルールが明確になるにつれ、機関投資家は規模と監督下での発行、透明性の高い準備金報告を兼ね備えたデジタルドルを求めるようになる」との見方を示した。

USATは、ステーブルコイン規制法案「ジーニアス法」の要件への適合を念頭に設計されており、現金または米国債など流動性の高い資産による1対1の裏付けを維持する。

一方、テザー本体の主力トークンUSDTは世界の仮想通貨ステーブルコイン供給量の過半数を占めており、テザーの2025年通期純利益は100億ドル、2026年第1四半期純利益は10億ドル超に達している。

関連記事:テザーゴールド、2026年第1四半期準備金が36%増 時価総額約5200億円に

テザーが2026年Q1のテザーゴールド(XAUT)準備金報告書を発表。現物金準備は36%増の約70万7,747トロイオンスとなり、時価総額は33億ドル超に拡大した。

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